喜びホールディングス
安氏(やすうじ)は家を出た。六畳ワンルームのアパートであったが、同居人がいた。部屋の狭さは気にならなかったが、同居人との反りが合わなかったためだ。
どこに行くかは決めていない。最初の分岐路を右に行くか左に行くか。右は大通り方面。左は路地で細かい分岐が多い。今は細かい事を考える体力が無いと判断した安氏は、右へ向かった。
少し遠くの山に、観音のような物の顔が見える。今までも気になってはいたが、行った事は無かった。よしまずはあの観音の所まで行こう。あわよくば観音を一触りしよう。そう決心した。
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