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無題

(とある校庭)

A「ラーメンうまいな」
B「確かに。」

他愛も無い会話をするこの2人、実はものすごい人物なのである!!
Aの名は鉄朗。彼は自ら開発した人類初の宇宙列車で人類初の銀河旅行をし、人類初の『新宇宙』の創造に成功した人類初の男である!
Bの名は桑田。彼は世界屈指のミュージシャン。1stシングルは売上1000億枚という世界屈指の快挙。人類50億、1人平均200枚は購入したという世界屈指。しかも2nd,3rd,4thに続くにつれ、その売り上げは伸びていくという世界屈指の偉業を成し遂げている、世界屈指の男である!
そんな輝かしい栄光に飾られながら、驚くべきは2人はまだ高校生なのである!!
鉄朗 高1、桑田 高2、の秋である!

B「できた?」
A「もうちょっと」

桑田は期待に満ち溢れていた。鉄朗の創った『新宇宙』にて、自身の音楽をさらに広げる事を。
桑田はすでに準備ができていた。新宇宙に響き渡るであろう渾身の1曲とそれを艶やかに彩る豪華なアルバムをである。
あとは鉄朗の『新宇宙』にて、人類が誕生するのを待つのみであった。

B「今どのへん?」
A「なんか、サルっぽいの出てきた」

類人猿、の少し手前か。いずれにせよ星・生物の誕生はすでに済んでおり、宇宙歴史からすると人類まであとわずかであろう。

B「あとどのくらい?」
A「明日の夕方までには」

鉄朗の『新宇宙』は時の流れが速い。それは鉄朗が自ら時を司っており、桑田の夢の為にあえてここまでの時の速度を速めているからだ。

A「今日、どこいく?」
B「『さいちゃん』かな」
A「いいね」

彼らがよく通う食堂である。

A「生姜焼き行こかな」
B「定番だな。じゃあ俺は豚焼肉にミニラーメンで」
A「食うなあ。ラーメンw」
B「影響受けたw」

彼らの収入からすれば雀の涙にも満たないしがない定食である。この辺りのギャップは彼らがまだまだ高校生であるという微笑ましい実態だ。

※「・・・らっしゃい」

食堂『さいちゃん』の亭主、浅井十兵衛である。現在88歳。元軍人。かつての大東亜の大戦においては陸軍特殊部隊長を務め、南方諸島にて『スモウデビル(まげの悪魔)』と恐れられたと言われる(本人談)。
今は隠居して年金と小さな定食屋で生計を立てている。かつては2m近くあったと言われる体躯と髷は、老齢によって小さく縮み曲がり、動きも非常にゆったりとしている。

A「豚生姜焼き定食」
※「あい」
B「豚焼肉定食とミニラーメンで。」
※「あい」

十兵衛はゆっくりと厨房へ向かい、まずは椅子に腰をかけ、一休み。この食堂は注文から料理が出てくるまでが非常に遅く、1品20~30分はくだらない。そして1品作るごとに、十兵衛はゆっくりと椅子に腰をかけ、一休み。その為客足は減り採算もままならないが、通に言わせればこれこそが『さいちゃん』の醍醐味だという。このスローライフこそが日頃のせわしない日常を忘れさせ、贅沢な空間を演出している。そんな空間にて出される食事であるがゆえに、「食」へのありがたみが増し極上の味わいを満喫できるのである。

B「でた『充電期間』w」
A「そだなw」

十兵衛のこの椅子に腰かけ一休みする姿を、通の間では「充電期間」と呼ぶ。1仕事終え、次なる仕事に向けて英気を養う。数々のヒット作を生み出した桑田にとってはとても共感できる期間である。彼は極上の仕事をするにはこの「充電期間」こそが最も大切だ、という事を経験によって理解している。

A「お、ついに」
B「きた」
A「いいなあ」

椅子に腰かけて10分後、十兵衛がゆっくりと立ち上がった。その動きはまるで太極拳のごとく、つららから落ちる水滴が1滴1滴岩を削るがごとく、静寂の中に確実な重みを感じるようなものである。鉄朗はここに感心する。宇宙・生命の誕生。それは極微小なエネルギーの滴が、気の遠くなるような永い年月をかけてゆっくりと集まり離れる中で織りなされる無限のドラマの積み重ねによって完成するものであり、桑田の夢の為に作った「新宇宙」も本来鉄朗が時を司るのではなく、自然の進化にまかせるべきであると彼は感じていた。(無論桑田もそのことは感じており、「新宇宙」へ向けて作った音楽には常にその事のメッセージを訴え、いずれ「新宇宙」の住人自らが時の管理の解除を求め、時を手放すことが自らの夢のゴールである、と鉄朗と約束をしている。)

A「ああなりたいな」
B「ほんと」

2人の最後に目指すものは同じだ。その答えはこの路地裏のしがない食堂『さいちゃん』亭主・浅井十兵衛が示してくれている。人間最後は名誉も栄光も進歩も要らない。ささやかなお金とささやかな居場所で、ゆっくりとでも確かに、大切なものを守り継いでいくだけである。

十兵衛「・・・(あ~あの頃戻りてえ)」

「スモウデビル」の頃であろう。

(おわり)
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喧嘩

(教会の2F窓越しにて)

民衆「やーいやーい、変態牧師~、エロ牧師~」
牧師「ふっ、愚かな民よ」
民衆「あー?調子のんなよ!」
牧師「おう、文句あんるんやったら教会来いや」
民衆「黙れ、お前が教会から出てこい!」
牧師「ああ?いいから来いや。扉は開いてるぞ。うちは民にひとしく門戸を開いてるぞ」
民衆「うるさい!入ったら変な装置で融合して襲ってくるだろうが!お前が出てこい!」
牧師「それは神の聖なる裁きや。お前たちが間違っている、私が正しいという事を神が認めておられる証拠や」
民衆「嘘つくな!装置だろ!1Fのあの装置さえなければお前なんかいつでも引きずり降ろせるのに!」
牧師「ふっ、これも神の導き」
民衆「めんぼく」
牧師「?」
民衆「めんぼく」
牧師「は?」
民衆「めんぼく~、めんぼく~、やーいめんぼく~」
牧師「何を・・」
主婦「こらボンちゃん何やってるの」
民衆「あ、母ちゃん」
主婦「あなたいつまで何遊んでるの、宿題ちゃんとやったの?」
民衆「やったよ母ちゃん」
主婦「ほんとにもう。あら、めんぼくさん、お久しぶりです、いつもごくろう様です」
牧師「・・?」
主婦「ほら早く帰りなさい」
民衆「分かったよ母ちゃん。じゃあな、めんぼく」
主婦「めんぼくさん、でしょ、ボンちゃん!」
民衆「はいはい」
牧師「・・・」
老婆「ふう、散歩も疲れるねえ・・、おやおや、めんぼくさんじゃないかい。今日もお勤めかい?」
牧師「え、ええ、まあ・・」
民衆「よおめんぼく」
牧師「お前!・・めんぼくって何や?」
民衆「めんぼくだよ」
牧師「答えろ!」
民衆「父ちゃんも母ちゃんも婆ちゃんも爺ちゃんも、みんな言ってるよ」
牧師「どういうことや、どういう意味や!」
民衆「自分で調べれば?教会から出てさあ」
牧師「何・・卑怯やぞ!答えろ!」
民衆「いやはやそれは"めんぼく"ない。ぎゃっはっは」
牧師「こいつ・・!殺す!」
民衆「ボクめんぼく、メンメンぼくメン♪」
牧師「もう殺す。絶対殺す。待ってろ、動くなよ!」
民衆「よっしゃ出てきた!うわー装置持ってきよった!」
牧師「殺す。装置で殺す。「強」にして殺す」
民衆「うわ、融合しよった!逃げろー!」
牧師「うおりゃああああ」




劇場2

~よい子のお悩み相談室2~

Q:よお。こないだ相談した奴や。
  こないだは最後に「緊張治ったかも」とか思ったけど、やっぱアカンかったわ。
  会議の場でめっちゃ緊張したわ。寧ろ前よりヒドなったわ。ボロボロや。
  あの時一瞬でも「治ったかも」とか思った俺がアホやった。
  よう考えたら、お前みたいな最低に緊張するやつなんか周りにいてないしな。
  お前はめったにいない極稀なケースや、そう考えたら全然緊張してきたわ。
  どうしてくれんねん。
  あと、お前アレわざとやってたんちゃうか?敢えて俺に「下には下がいる」ってことを教えるために
  わざとやってたやろ。お前ホンマは全然緊張せえへん奴やろ。
  なめんなよ。分かってんねんぞそんくらい。
  結局お前の狙いなんて全部見え見えやし、何の効果もないんじゃ。寧ろ悪化させられたわ。
  さあどうすんねん。ボロボロになってもうたやないか。
  どうしてくれんねんコラ。

A:まだそんな所にいんのか。クズが。
  お前がしょうもない所で留まってる間、俺はもう遥か先に行ったぞ。
  この前は小便で終わったけど、先日は大まで行ったぞ。昨日は大仏の前で下痢を全部処理してきたわ。したったわ。
  もうお前には足元にも及ばない所まで俺は行った。
  もうお前なんか相手しない。俺は遥か高みだけを目指す。
  お前ごときの悩みなんかを聞いてる暇はない。
  もう相談してくるな。俺とお前では格が違う。人間としての器が違う。
  さもなければ、俺の格(ところ)まで来てからしてこい。
  じゃあな、愚かなる羊よ。

Q:なんやねんコイツ……(でも、そういう生き方もあるのかも♪)

劇場

~よい子のお悩み相談室~

Q:会議や面接など、人前で話す場で極度に緊張してしまいます。
 頭が真っ白になり、声が上ずり、体が震えてしまいます。
 ひどい時は足の震えが止まらなくなり、立っていられなくなります。
 どうすれば緊張しなくなるでしょうか?

A:ちょっと来い

Q:え?


(とある個室)

リーダー:えー、今日の試合はとりあえず勝ってよかったです。
  それでもまあ内容的には個々人それぞれの課題があることだと思います。
  では恒例の意見タイムと行こうか。試合の感想でも、個人の課題でも、チーム全体の課題でも、なんでもいいです。
  じゃあ今回はいつもの順番と違って、初参加の人から言ってもらいましょうか。
  では今日初めて来てくれたQ君から行こうか。

Q:へ?

リーダー:なんでもいいよ。試合の感想でも、個人の課題でも、チーム全体の課題でも。

Q:え、は、はい…え~と…あ~…えー、とりあえ、、とりあえず今日は勝てて良かったです。。
 ……えーっと…まあ…えー、、チーム全体としての課題としまして、は……まあ全体的にちょっと元気が足りなかったかなというか、、まあ、声とかをもうちょっとだけ出せた方が良かったのかな、、と思います、思いました。。
 あとは…まあ……個人の課題としまし、しましては……え~…まあ…ちょっとメンタルの面で足りてなかったと言うか…その相手に体を寄せられた時に、あのすぐ体勢がグラついてしまうところとか、、そういったフィジカル面とか、まあそういう時とかのメンタルの面も、その総合的にもっと頑張りたいなと思、思いました。。

リーダー:、はい。まあ今日初めて参加してくれたので結構緊張してたと思うけど、今後徐々に慣れてくるだろうし、また頑張って下さい。

Q:(コクッコクッ)はい

リーダー:じゃあ次は同じく今日初参加の、A君お願いします。

A:あ、へあ、あ、は、はあ、、はひっ。へあ、へ、、あ、、は、はの~……へあはっ

リーダー:大丈夫か?(ドッw)落ち着いて。

A:あはあはい!あ、え~~、、へ~~、、へんなあのはの、、、へ、、へふ、、へふっ、、へふはっ、、へふあっ、、

Q:?

リーダー:へふあ?

A:へふあっっはあ、はの……へほ、、へほほい、へほほほおおい、、(ブルブルッ)へほほおおいっ(ブルブルッ)へほほおおいっ(ブルブルッ)へほほおおいっ

Q:!?

リーダー:なんだ?どうした君?

A:(ブルブルッ)へほほおおいっ(パチン、ブルブルッ)へほほおおいっ(パチン、ブルブルッ)へほほおおいっ

リーダー:はあ?なんだお前?

A:(ブルブルッ)へほほおおいっ(パチン、ブルブルッ)へほほおおいっ(パチン、ブルブルッ)へほほおおいっ

リーダー:?もういい。次の奴行こう。

A:(ブルブルッ)へほほおおいっ!(パチン、ブルブルッ)へほほおおいっ!(パチン、ブルブルッ)へほほおおいっ!

リーダー:なんだよお前、いつまで言ってるんだ!

A:(ブルブルッ)へほほおおいっ!(パチン、ブルブルッ)へほほおおいっ!(パチン、ブルブルッ)へほほおおいっ!…ほぉぉぉぉぉ…(シャーーーーー)

メンバー:うわっこいつ小便しやがった!

Q:!!

リーダー:なんだこいつは!誰かつまみ出せ!!

A:ふ、ふんまへんきんちょうひて…!(シャーーーーー)へほほおおいっ!(シャーーーーー)へほほおおいっ!(シャーーーーー)へほほおおいっ!(シャーーーーー)

Q:………

(帰り)

A:お前全然緊張してないやないか……殺すぞ

Q:お前が最低なだけじゃクズ。

Q:(でも、下には下がいるんだなあ。ちょっと自信ついたかも♪)

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