バクバク
爺「お前もまた、操られとるんや」
バクバ・・なんだと?
爺「腹が減ってメシを食う。それが証拠や」
違う!
爺「じゃあなぜメシを食う」
食いたいからだ
爺「それや。お前が食いたいのは、なんでや」
俺の意志だ
爺「騙されるな。お前が食いたいのは、お前の細胞が栄養を欲しているからや」
なん・・だと貴様!
爺「お前の細胞はなんで栄養を欲しておるんや?」
細胞の意思、その根本は俺の意思だ
爺「惑わされるな。細胞の意思ではない、機能だ」
!?・・てめえ
爺「機能というのは、そういう物理的仕組みだ」
こいつ・・!っごほっげほっ
爺「そうだ、貴様は全て、物理的仕組みに従っているだけ。操られているだけなんや」
ごほっげほっ
爺「そういう物理的機能が色々複雑に絡み合って、あたかもお前という主体がその意思で動いているように見えるだけや」
まあでも、良かったじゃん
爺「え?」
色々あって、そういう主体ができて、結果オーライじゃん
爺「そうか」
おう。俺は嬉しいぜ?
爺「辛いことはないか?」
まあな。でも、機能だけとか、おもんないじゃん
爺「おもろくは・・・ない、か」
おう。おもろいほうが、いいじゃん?
爺「そう・・さ、な」
おもろいと思えるようになれて、なによりだわ
爺「なるほど。しかしその反面色々とマイナスな・・・」
まあ、食えや
爺「う、・・む。バクバク、お。うまい」
な、ちょっとはマシになっただろ?
爺「うむ。これはなかなか。バクバク」
バウバウ
爺「バウバウ?」
おう!社長さんバウバウ!
爺「お前、全然おもんないな」
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