マッドさん:
その人が「その人本人」を証明しようとしたときどうすればいいか。
まず「その人本人」とは何か、がハッキリしない。
だからAくんとBくんの何かを入れ替える実験をしよう。
まずAくんとBくんの腕を入れ替えよう。
Bくんの腕が付いているAくんは、AくんだろうかBくんだろうか。
いみじくも私が上で「Aくん」と簡単に言ってしまってるように、
誰もがそれを「Aくん」と思うだろう。
Aくん(B腕付)も自分を「Aだ」と言うだろう。
では話を進めよう。
AくんとBくんの見た目を全部入れ替えよう。
はたから見たらAとBは完全に入れ替わったように見える。
しかしBくんの体になったAくんは「俺はAだ」というだろうし、
言動もAくんそのものだろう。
見た目は完全にBだが、中身はAくんなので、やはりそれはAくんであるだろう。
ではお待ちかね、中身の入れ替えだ。見た目は入れ替わったままにしよう。
AくんとBくんの「記憶」を入れ替えよう。
こうなると元Aくんは「俺はBだ」と言うだろう。
Bとして生まれ育った過去があるので。
となるとやはりそれはもうBくんなのか、
それとも「BくんになったAくん」なのか。
よくワカランのでここは思い切ってAくんの見た目をBくんにし、
Bくんの記憶をAくんの記憶に全て上書きコピーしてみよう。
こうなるとAくんは無くなったことになるのか。
そして2人になったBくんは別物なのか。
ええいめんどうだから2人の記憶を消してみよう。
2人とも「ああわからない」パターンだ。
はたから見たら2人とも記憶喪失のBくんに見えるだろう。
それは見た目がそうだから。
じゃあ世の中がそういう見た目コピーとか記憶コピーとかし放題の世紀末で、
記憶喪失の人間がいた時(コピー履歴も追えない)、いったいそいつは誰になるのか。
なんかもう、誰だっていいじゃん。
それでもそいつの中で変わらないものがあるかどうか?
そいつに聞けよw
そもそも俺、カンケーねえし。 マッド
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